エリア別に平均値を算出してその推移を考察
株式会社東京カンテイは、2024年6月6日、プレスリリース『主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移』の同年5月版を発表した。
このリリースは、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅から徒歩30分以内」といった条件を満たす新築木造物件の価格を全国で集計し、エリア別に平均値を算出してその推移を考察するというもの。同社はこのリリースを毎月発表している。
首都圏、東京都のみがマイナス
今回の発表によると、2024年5月の首都圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比マイナス0.9%の4499万円となった。都県別に見ると、東京都がマイナス1.0%の5345万円で連続下落を示した一方で、神奈川県/千葉県/埼玉県はいずれも連続上昇を達成。ただ、価格水準の高い都の下落が影響し、圏全体としては下落に転じている。
近畿圏の新築一戸建て住宅平均価格は、前月比プラス3.9%の3807万円で、反転上昇を果たした。同圏では、大阪府がプラス1.6%、京都府はプラス3.4%、兵庫県に至ってはプラス5.6%と、主要府県がいずれも上昇を達成。この動きが影響する形で、圏全体としてもプラスへ転じるに至っている。
福岡県、3ヵ月連続上昇を達成
2024年5月の中部圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比プラス0.3%の3393万円で上昇へ転じた。
同圏では、愛知県もプラス0.6%で反転上昇を達成。ただ同社は、名古屋市以外の価格下落と分譲戸数減少という動きにも注目している。
宮城県は、前月比プラス2.6%の3474万円で反転上昇をマーク。しかし分譲戸数は再び大きく減少し、前年同月比は水準をさらに下げた。福岡県は、前月比プラス0.4%の3642万円で、3ヵ月連続上昇を達成。前年同月比も、プラス4.1%と高水準を示している。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 5月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatesintiku202405.pdf