価格の上昇は「晴」、下落は「雨」で表示
株式会社東京カンテイは、2024年5月30日、プレスリリース『2024年4月度 中古マンション価格天気図』を発表した。
このリリースは、全国の中古マンション(ファミリータイプ)流通事例価格を毎月集計し、70平米に換算した平均価格の変動を天気マークで表示するというもの。価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で、「天気」の表示は行われている。
全国的に下落傾向が強くなった2024年4月
今回の発表によると、2024年4月は「晴」を示す地域が8地域のままで変わらず、「薄日」は15から13地域に減少した。一方で「曇」は13から16地域に増加し、最多をマーク。「小雨」は7から4地域に減少し、「雨」は4から6地域に増加している。全国で天候が改善した地域数については、5から7地域に増加。しかし悪化した地域も9から10地域に増加し、横ばいは33から30地域に減少した。
2024年4月の「天気」について同社は、全国的に下落傾向が強くなったと考察する。前月比価格が下落を示した地域数は26から28地域に増加し、市区町村でも下落した都市数が前月よりも大きく増加したことに注目。また、地方主要4道県の中では北海道が「薄日」に改善したものの、宮城県が「雨」のまま変わらない点も指摘している。
札幌市がプラス4.2%、函館市はプラス20.4%
今回の発表では、「天気」の元データとなる2024年4月度の中古マンション70平米換算価格についても、公開および考察が行われている。
同月の三大都市圏では、首都圏が前月比マイナス1.6%、近畿圏はプラス0.5%上昇。中部圏はマイナス1.0%をマークした。地方圏では、北海道が前月比3.6%もの上昇を達成。道内都市では、札幌市がプラス4.2%、函館市はプラス20.4%もの上昇を示している。
(画像はプレスリリースより)
2024年4月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202404.pdf