算出した平均価格を70平米に換算し、推移を考察
株式会社東京カンテイは、2024年6月20日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平米価格月別推移』の同年5月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された中古マンションの売り希望価格を行政区単位に集計し、算出した平均価格を70平米に換算した上でその推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
圏全体を押し上げるほど強含んだ東京都
今回の発表によると、2024年5月の首都圏における中古マンションの70平米価格は4627万円となった。前月比ではプラス0.5%となり、3ヵ月ぶりに上昇を果たしている。
都県別で見た場合、東京都ではプラス1.7%の6482万円をマークし、3月に記録した年初来高値を上回る上昇を達成。埼玉県もプラス0.1%の2876万円、千葉県もプラス0.7%の2715万円となり、共に上昇を示している。神奈川県は、マイナス0.1%の3600万円で僅かに下落した。
同月の首都圏について同社は、圏全体を押し上げるほど東京都が強含んだ点に着目。一方、同じく上昇した埼玉県と千葉県が前年同月を下回り続けている点も指摘している。
近畿圏は僅かに下落、中部圏は上昇
2024年5月の近畿圏における中古マンションの70平米価格は、前月比マイナス0.1%の2842万円となった。同圏では、主要エリアである大阪府がプラス1.1%の上昇を果たしたが、同時に事例シェアが縮小
。兵庫エリアの弱含みも影響し、圏全体としては僅かながらも下落に至っている。
中部圏は、前月比プラス1.3%の2245万円となった。愛知県もプラス1.2%の2376万円をマークし、3ヵ月ぶりの上昇を達成。しかし、前年同月の水準を下回る状況は続いている。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平米価格月別推移 5月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/c202405.pdf