三井不動産リアルティが都心不動産市場の最新動向を発表
三井不動産リアルティ株式会社(以下、三井不動産リアルティ)は4日、東京都心不動産の個人向けコンサルティング総合窓口「リアルプラン」において、自社で独自集計を行っている、主要7エリアでの「プレミアムマンション」データに基づく、都心不動産売買市場の最新動向を調査、結果をとりまとめて公開した。
今回の調査は2024年1月~3月期のデータをまとめたもので、「プレミアムマンション」とは都心部ランドエリアに立地する高品位な既存中古マンションから、三井不動産リアルティが独自に選定した物件となる。
集計対象エリアは、麻布・赤坂・六本木エリア、広尾・代官山・恵比寿エリア、青山・渋谷エリア、白金高輪・麻布十番エリア、銀座エリア、番町・麹町エリア、市谷・四谷エリアの7エリアで、集計対象マンション派合計254棟、約34,900戸となっている。
今期のプレミアムマンション全体における平均成約坪単価は、945万円で、前年同期に比べ18.8%の上昇、3期連続で2006年4月の集計開始以降最高値を更新する結果となった。
また、平均成約価格も2億5,156万円と高水準で、前年同期に比べ24.5%と大幅に上昇、集計開始以降の最高値になっている。さらに今回で6期連続の2億円超ともなった。
こうした価格の高騰が続いているが、成約件数は174件で、前年同期に比べ26.0%の増加となり、前期の減少から増加に転じている。市場の活況さは再び増しているといえる。
三井不動産リアルティでは、次期以降についても、経済金融情勢の動向に加え、大型新築物件のリセールやインバウンド需要の動きなどを注視しつつ、市場を見ていく必要があるとした。
在庫物件数は前年比20%超の減少
プレミアムマンションの2024年1月~3月期における平均売出価格は2億9,107万円で前期よりもさらに上昇、前年同期に比べ27.7%のプラスとなった。今回で6期連続の上昇となったほか、集計開始以降の最高値も更新している。
一方で在庫物件数は381件と、前年同期に比べ21.4%の減少になった。前期比でも減少傾向にあり、需給の引き締まった売り手市場が続いているといえる。
また、成約価格は上昇基調にあるが、売出価格と成約価格の差は縮小、平均乖離率が1.56%となり、集計開始以降初の1%台となった。この点からも需要の旺盛さがうかがわれる。
三井不動産リアルティでは、今後について、港区の「三田ガーデンヒルズ」や「WORLD TOWER RESIDENCE」など大型新築分譲マンションの引き渡しが控えており、減少傾向にある在庫物件数と、上昇基調を続ける売出価格がどう推移していくか、成約価格、取引量の増減とあわせ、注視していく必要があると指摘した。
(画像はプレスリリースより)
三井不動産リアルティ株式会社 プレスリリース
https://www.mf-realty.jp/