礼金・敷金ゼロが最多
健美家株式会社は7月10日、「賃貸物件の入居者募集」に関する調査結果を発表した。
これによると、大家さんが入居者募集のために行う取り組みとして最も多かったのは「礼金を0にする」(62.1%)、「敷金を0にする」(51.7%)で、半数以上を占めた。
3位は「一般媒介で募集依頼する」(50.0%)、4位は「専任媒介で募集依頼する」(44.8%)と、不動産会社に仲介を依頼するケースも多かった。
大家さんの募集工夫、あの手この手
上記以外にも、工夫している募集策は「不動産会社との関係構築」「募集手段の多様化」「入居条件の改善」「設備の追加・更新」「物件の清掃・ステージング」「内見対応の方法」など、多岐にわたった。
不動産会社との関係構築では、「専任の不動産会社に定期的に贈答品を贈る」「複数の募集会社を競わせる」「担当者と密にコミュニケーションを取る」など。
募集手段の多様化に関しては、「複数の不動産情報サイトを活用する」「SNSで物件情報を発信する」「企業の総務部に直接営業をかける」など。
入居条件の改善では、「競合物件よりも有利な家賃設定にする」「フリーレント期間を設ける」「オフィス利用や駐車場追加を可能にする」など。
設備の追加や更新では「照明や温水洗浄便座など、基本的な設備を整える」「家具家電付きにする」「物件の採寸表や周辺環境の説明資料を用意する」など。
物件の清掃やステージングでは「共用部をこまめに清掃する」「玄関に芳香剤を置く」「デジタルステージングやホームステージングを活用する」など。
内見対応の方法では「大家さん自ら物件を案内する」「セルフ内見を可能にする」など。
今回の調査結果から、賃貸物件の入居者募集において、大家さんは様々な工夫を凝らしていることが明らかになった。礼金や敷金を無料にするといった金銭的なメリットだけでなく、不動産会社との連携強化、募集手段の多様化、物件の魅力向上など、多角的なアプローチで入居者の獲得を目指している。
(画像はプレスリリースより)
※参照元:不動産投資と収益物件の情報サイト 健美家(けんびや)
健美家株式会社のプレスリリース
https://www.kenbiya.com/doc/press/pre2024-07-10.pdf