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2024年12月21日(土)
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将来の住宅ニーズはどうなる?リーウェイズが人口増減予測データを公開

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将来の住宅ニーズはどうなる?リーウェイズが人口増減予測データを公開

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今後30年間で人口が増加・減少する駅は?
不動産テックサービスの開発・提供を進めるリーウェイズ株式会社(以下、リーウェイズ)は23日、国土技術政策総合研究所「将来人口・世帯予測ツールV3(R2 国調対応版)」を用い、「30年間で人口が増加・減少する駅ランキング」を作成し、データ公開を開始した。

今後の不動産需要を知る重要な指標になると考えられ、市場ニーズを踏まえた投資判断に活かせる資料となる。なお、この調査では人口増減を率ではなく人数で示している。

国土技術政策総合研究所の「将来人口・世帯予測ツールV3(R2 国調対応版)」は、国勢調査の小地域人口や世帯データを用い、コーホート法で将来人口の予測を実行、グラフ表示やマップ表示を行う機能を備えたExcelベースのツールとして知られる。

今回のリーウェイズによるランキングは、同社のエンジニアチームがこの「将来人口・世帯予測ツールV3(R2 国調対応版)」を用い、駅ごとの詳細人口変動を表してまとめたものになる。

人口増減ランキング
増加トップは「勝どき」駅
30年後の人口増加駅ランキングでは、東京都中央区の「勝どき」駅が第1位に輝いた。2020年時点の人口は45,503人だが、2030年には51,507人と5万人を突破する見通しで、2040年に57,097人、2050年には59,349人と6万人に迫り、2020年人口と比較した増加数は13,846人と予想された。

2位は千葉県流山市の「流山おおたかの森」駅で、2020年人口は27,054人、2050年には39,854人まで増加の見通しとなり、増加数は12,800人と予測されている。

3位は東京都台東区の「入谷」駅で、2020年人口が51,582人、2040年に6万人を突破し、2050年には62,450人になると予想された。増加数では10,868人の増加見通しとなる。

4位は東京都中央区の「浜町」駅で、増加数が10,694人、5位が東京都品川区の「鮫州」駅となり、こちらの増加数は10,609人と予想された。

以下、6位に東京都江東区の「豊洲」駅、7位が東京都墨田区の「菊川」駅、8位が東京都港区の「田町」駅、9位に東京都台東区の「新御徒町」駅、10位が東京都中央区の「月島」駅となっている。

人口増加が見込まれている駅は、いずれも都市部や新興住宅地で、その地域特有の経済的発展と都市計画ニーズが顕著にあるといえる。とくに勝どきや入谷では、若年層や家族層の定住需要が高まっており、今後住宅供給の増加も見込まれている。

交通アクセスの良さや生活利便性の高さもエリアの魅力となり、さらなる人口増加を後押ししていくとみられる。

新興住宅地では、2位の流山おおたかの森が代表例で、すでに教育施設や商業施設が充実してきているが、今後もさらなる施策が求められている。自然環境保全と新たなコミュニティ形成が進行中で、地域住民の生活の質向上が大きな目標になっている。

人口増の予想は、地域の成長と発展を予見させるものであり、適切な対応が持続可能な都市計画や社会インフラ整備の成功にもつながっていくと考えられている。そのような理想的路線を歩むことができれば、さらなる発展や需要増、エリア価値の増大も見込めるようになるだろう。

人口増減ランキング
減少トップは大阪「萩ノ茶屋」駅
続いて、今後の人口減少が顕著になると考えられる、30年後の人口減少駅ランキングを見ると、大阪西成区の「萩ノ茶屋」駅が1位となった。2020年の人口は43,868人を数えるが、2030年には36,425人に減少、2040年で3万人を切り28,729人に、2050年では23,109人と予想されている。2020年と比べた増加数は、-20,759人となった。

続く2位は、同じく大阪市西成区の「花園町」駅で、2020年の人口は43,225人だが、2050年には22,639人にまで減少すると予想された。増加数では-20,586人となる。

3位は、こちらも大阪市西成区の「今船」駅で、2020年人口が44,184人である一方、2050年には24,153人になると見通されている。増加数は-20,031人で、トップ3の駅はいずれも2万人を超える減少が予測された。

4位~6位も大阪市西成区の駅で、4位が「今池」駅の増加数-19,314人、5位は「新今宮駅前」駅の増加数-15,254人、6位は「動物園前」駅の増加数-15,084人だった。

以下、7位が大阪市浪速区の「新今宮」駅で、増加数は-14,957人、8位に大阪市西成区の「松田町」駅、9位は大阪市平野区の「喜連瓜破」駅、10位に大阪市西成区の「岸里」駅となっている。

人口減少駅は、いずれも大阪市の駅であり、さらに西成区に位置する駅がトップ10のうち8つを占める結果となった。

人口減少が見込まれるこれらのエリアでは、高齢化が深刻な問題となっている。西成区などでは、空き家問題も深刻化してきており、地域経済の衰退とあわせ社会的課題も増加しているといえる。

若年層の定住促進や地域の魅力再構築を喫緊の課題としており、教育施設や公共施設の充実など、住民ニーズに合った施策が大いに求められる。そうした適切な政策・計画により、地域の魅力が高まれば、将来像も変化してくると考えられる。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

リーウェイズ株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000046242.html

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