価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」
株式会社東京カンテイは、2024年8月29日、同年7月度の『中古マンション価格天気図』をプレスリリースとして発表した。
この「天気図」は、中古マンション(ファミリータイプ)の流通事例価格を全国で毎月集計し、70平米価格に換算した上でその変動を天気マークで表示したもの。「天気」の表示は、価格の上昇傾向を「晴」、下落傾向を「雨」といった形で行われている。
前月からの変化が目立たない結果
今回の発表によると、2024年7月における中古マンション価格の「天気」は、前月からの変化が目立たない結果となった。天候が改善した地域数は5地域であり、前月から変わっていない。悪化は13地域から11地域に減少し、横ばいは29地域から31地域に増加している。
細かく見ると、「晴」が6地域から5地域に減少。「薄日」は9地域のまま変わらず、「曇」は16地域から14地域に減少した。「小雨」は10地域から12地域に、「雨」は6地域から7地域に、それぞれ増加している。
同月の「天気」の傾向として同社は、下落傾向が依然として強いと考察。過半数となる27県が前月比で下落しており、地方主要4道県で天気マークに変化がなかった点も指摘している。
元データとなる70平米換算価格も公開
今回の『中古マンション価格天気図』発表では、「天気」の元データとなる70平米換算価格も明らかにしている。
この発表によると、首都圏の平均価格は横ばいとなり、近畿圏と中部圏はそれぞれ0.2%/0.6%の上昇を果たした。この3圏では、主要エリアにあたる東京都/大阪府/愛知県がいずれも上昇しており、特に愛知県の上昇率は1.2%に達している。
(画像はプレスリリースより)
2024年7月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202407.pdf