価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」
株式会社東京カンテイは、2024年9月30日、プレスリリース『中古マンション価格天気図』の同年8月版を発表した。
この「天気図」は、全国の中古マンション(ファミリータイプ)の70平米換算価格を毎月集計し、その価格変動を天気マークで表示するというもの。「天気」の表示は、価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で行われている。
「晴」の地域数が13か月ぶりに増加
今回発表された「天気図」によると、2024年8月は「晴」が5から6地域に増加し、13か月ぶりの増加を示した。また「薄日」も、9から12地域に増加。天候改善を果たした地域数も、全国では5から16地域に大きく増加している。一方、横ばいは全国で31から24地域に、悪化は11から7地域に、それぞれ減少した。
2024年8月の動向について同社は、価格が前月までの下落傾向から上昇傾向に変化し、その傾向が全国的に見られることに注目。47都道府県のうち前月比価格が下落した地域数はほぼ半減し、全国516市区町村についても価格が下落した都市数は大幅に減少した。地方主要4道県も、「天候」の改善や価格上昇を果たしたことを同社は指摘している。
元データである70平米換算価格も公開
今回の発表では、「天気図」の元データである70平米換算価格についても明らかにされた。このデータによると、首都圏は全都県で価格が上昇したことで1.6%の上昇を達成。近畿圏は、兵庫県と京都府が下落したものの、圏全体としては0.4%上昇した。中部圏は、愛知県は下落したが他県が概ね上昇し、圏としては0.2%上昇している。
(画像はプレスリリースより)
2024年8月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202408.pdf