条件を満たす新築木造物件の価格から集計・算出
株式会社東京カンテイは、2023年3月9日、同年2月の新築木造一戸建て住宅平均価格を発表した。
ここでの「価格」は、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅から徒歩30分以内」といった条件を満たす新築木造物件の価格から集計・算出されたもの。同社はこの「価格」を、価格推移の考察と共に毎月発表している。
下落へ急転した首都圏
今回の発表によると、2023年2月の首都圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、4449万円となった。前月比ではマイナス1.7%となり、前月までの4ヵ月連続上昇から下落へと急転している。
都県別に見ても、同月は全都県が下落をマーク。特に東京都は、前月比マイナス4.8%の5574万円で反転下落に至った。この動きについて同社は、住宅ローン金利上昇の懸念があったことを指摘。実需を中心とした戸建て住宅市場は、売りにくい状況にあったと考察している。
主要3府県がいずれも上昇を果たした近畿圏
2023年2月の近畿圏では、新築一戸建て住宅の平均価格は前月比プラス2.5%の3549万円をマーク。前年12月から下落を続けた3主要3府県がいずれも上昇を果たし、圏全体も全面上昇に転じている。
中部圏は、前月比マイナス1.2%の3379万円で、下落へ転じた。愛知県も、マイナス1.2%の3597万円で反転下落となったが、前年同月比ではプラス1.9%を示している。
宮城県は、前月比プラス3.2%の3384万円で2ヵ月連続上昇を達成し、前年同月比もプラス6.4%をマーク。福岡県は、前月比マイナス0.1%の3436万円で僅かに下落したが、前年同月比はプラス4.3%となった。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 2月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatesintiku202302.pdf