最新技術による安心・安全確保で空間価値を向上
株式会社アジラ(以下、アジラ)は16日、AI警備システム「アジラ」を、アクサ・リアル・エステート・インベストメント・マネジャーズ・ジャパン株式会社(以下、アクサREIM)が運用し、ケン不動産リース株式会社が管理を担当する、高層マンション「リバーシティ21新川」へ導入し、運用を開始させたことを発表した。
近年、集合住宅を含む多様な施設で、防犯対策のため多くのカメラが設置されるようになった。しかし、取得された膨大な映像の中から、以上を瞬時に判別・通知し、即時対応するといった取り組みはまだ十分になされているとは言い難い。
一方で、人々の暮らしにおける安全・安心への意識の高まりは強く、犯罪の未然防止を求める声や、いざという時の緊急・救急要請を迅速化する仕組みの導入要望は増えてきている。
こうしたニーズに応えるのが、AI警備システムの「アジラ」だ。「アジラ」を防犯カメラとして導入した「リバーシティ21新川」は、これにより、カメラの運用機能効率化や事件・事故発生時の警備員らによる迅速な対応が可能となった。
「アジラ」の高層マンションにおける実運用は、今回が初のケースだが、今後の広がりも大いに期待される。
利用状況分析でエネルギー削減、コスト削減効果も
「アジラ」は、最新の行動認識AI技術を搭載したシステム。既存のカメラをAI化し、人の転倒や卒倒、暴行・破壊行動、不審な行動を検出して、通知を発信することができる。
必要時に限った映像通知により、常にモニタリングしなければならなかった警備員の業務軽減が可能で、見逃しや見落としもなくせるとされる。
事件事故が発生するより前に、学習した通常行動から逸脱した動きをとらえ、「違和感」として検出、予兆行動として知らせる仕組みも備えた。
一般的なカメラをそのまま利用できるため、導入に際し、ハードルとなりやすい初期コストを最小限にできるメリットもある。サーバー1台で最大50台のカメラによる映像解析が可能で、大規模になっても運用コストを抑えられるという。
こうしたシステムの場合、ネットワークのセキュリティ面も問題となりやすいが、「アジラ」の場合、ローカル完結型であるためデータの外部流出といったリスクがなく、セキュアに使える点もメリットとなっている。
今回、高層マンションに初導入された「アジラ」は、緊急事態が発生すると、AI化カメラで不審者や要救助者をすぐに検知、約1秒というほぼリアルタイムのスピードで処理し、関係各所にアラートのポップアップ通知やメール通知を自動で送信する。パトライトなどを点灯させることもできるという。
また、異常検知だけでなく、人数カウントや混雑状況の把握など、AIによる利用者らの行動解析機能も備える。収集した情報を基に、利用状況や人の動きの傾向を分析し、空調や照明を適切に調整するといったことができる。
無駄をなくしつつ、快適な空間を維持できるため、不動産の空間価値を上げながら、エネルギーの削減、コストの削減を図れる。
なおアジラによると、今後は「万引き予兆検知」や「利用者の動線を分析する機能」なども実装予定といい、多様な施設環境で活躍するツールとなっていくことが見込まれる。
株式会社アジラによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/000000137.000043312.html