分譲マンションの月額募集賃料をエリア別に集計
株式会社東京カンテイは、2023年3月16日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の同年2月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンション(ファミリータイム)の月額募集賃料をエリア別に集計した上で、算出した平均額の推移を考察するというもの。同社はこのリリースを毎月発表している。
4ヵ月連続でプラスをマークした首都圏
今回の発表によると、2023年2月の首都圏における分譲マンション賃料は、3451円/平米となった。前月比ではプラス1.8%となり、4ヵ月連続でプラスをマークしている。
都県別で見た場合、東京都は前月比プラス1.7%の3914円/平米で5ヵ月連続上昇を達成。東京都はまた、ここ3ヵ月間の上昇率が1%以上を示している。埼玉県も、プラス2.4%の1976円/平米で上昇傾向を維持。神奈川県はプラス2.8%の2551円/平米、千葉県はプラス3.7%の1864円/平米となり、共に2022年12月の水準を上回った。
首都圏の1都3県全てで賃料が上昇したことについて同社は、平均築年数の若返りや季節的要因などが追い風になった可能性を指摘している。
近畿圏、2ヵ月ぶりに上昇。中部圏、築浅事例が増加
2023年2月の近畿圏における分譲マンション賃料は、前月比プラス2.2%にあたる2156円/平米となった。府県別に見ると、平均築年数の若返りが続く大阪府がプラス2.4%となる2420円/平米をマークし、3ヵ月連続上昇を達成。この上昇に牽引され、近畿圏全体も2ヵ月ぶりに上昇し、金額も2022年3月に記録した最高値を上回っている。
中部圏は、前月比プラス3.1%となる1960円/平米をマーク。同圏では築浅事例が増加しており、この動きが顕著な愛知県ではプラス2.8%の2009円/平米まで上昇し、2000円の大台を10ヵ月ぶりに回復している。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 2月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202302.pdf