三大都市圏・主要都市別に賃料推移を考察
株式会社東京カンテイは、2023年5月17日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の同年4月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンション(ファミリータイプ)の月額募集賃料を行政区単位に集計し、算出した平均値の推移を考察するというもの。同社はこのリリースを毎月発表している。
東京都の上昇率が鈍化しつつある首都圏
今回の発表によると、2023年4月の首都圏における分譲マンション賃料は、3494円/平米となった。前月比ではプラス0.5%となり、小幅ながらも6ヵ月連続上昇を果たしている。
都県別で見ると、東京都は前月比プラス0.7%の3974円/平米となり、7ヵ月連続上昇を達成。埼玉県は前月と同じ2025円/平米、千葉県はプラス0.3%の1935円/平米となった。神奈川県はマイナス1.3%の2535円/平米となり、3ヵ月ぶりに下落している。
首都圏の動きについて同社は、東京都の上昇率が鈍化しつつあることや、埼玉県の上昇が小幅である点を指摘。しかし圏全体の上昇は、比較的高い水準の東京都が牽引した結果であると考察している。
近畿圏、小幅ながら上昇。中部圏、下落
2023年4月の近畿圏における分譲マンション賃料は、前月比プラス0.3%の2218円/平米となった。同圏では、大阪府がプラス0.2%、兵庫県はプラス0.4%と小幅な続伸を示しており、圏全体としても上昇は小幅に留まっている。
中部圏は、前月比マイナス2.6%の1954円/平米となり、2000円台を割り込む結果となった。愛知県も、マイナス2.4%の1999円/平米で下落。この下落の原因として同社は、平均築年数が2年近く進んだことを指摘している。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 4月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202304.pdf