中野駅~門前仲町駅間の「価格」を算出
株式会社東京カンテイは、2023年8月29日、東京メトロ東西線・中野駅~門前仲町駅間の駅別中古マンション価格を発表した。
ここでの「価格」は、同社のデータベースに登録された中古マンション(ファミリータイプ)の売り希望価格をもとに、同区間における駅エリアごとの平均坪単価として算出されたもの。現状価格の集計は、2023年2月から4月までの3ヵ月間に実施されている。
大手町駅の急上昇、個別事例が影響か
今回の発表によると、東京メトロ東西線の中野駅~門前仲町駅間において中古マンション価格が最高値となったのは、659万円の大手町駅だった。同駅エリアは今期、25%もの大幅上昇を達成。しかし同社は、物件数が例年10件前後と極めて少ない点を指摘し、個別事例の影響が出た可能性を示唆している。
一方、中野駅が果たした19.5%もの大幅上昇について同社は、着実な成長であると評価する。同駅エリアでは現在、いくつもの再開発プロジェクトが進行中であり、タワーマンションの建設も進んでいる。さらに同駅は、JR中央線も通るため利便性も高く、今回の上昇につながったと同社は考察している。
落合駅、上昇率が2桁に到達
今期の同区間では、落合駅と高田馬場駅が前期のマイナスから上昇に転じた。落合駅は250万円から285万円に、高田馬場駅は295万円から320万円に、それぞれ上昇。特に落合駅は、築浅物件が増えたため平均築年数が5年近く若返ったことが影響し、上昇率が2桁に達している。
なお東京メトロ東西線全線(中野駅~西船橋駅)における中古マンションの平均坪単価は、261万円となった。前年と比較して、価格で11万円、比率で4.1%上昇している。
(画像はプレスリリースより)
駅別中古マンション価格/東京メトロ東西線1 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/wayside_station/1225