全国の景気DIは2か月ぶりに悪化
帝国データバンク(TDB)は9月5日、2023年8月の「TDB景気動向調査」の結果を発表した。
8月における全国の景気DIは、前月比0.3ポイント減の44.9だった。ガソリンを含むエネルギー価格の上昇や台風上陸による人流・物流の停滞などが影響し、小幅ではあるが2か月ぶりの悪化となった。
不動産業界の景気DIは49.6ポイント
不動産業界の景気DIは前月比0.8ポイント増の49.6だった。3か月振りに改善したものの、依然として景気判断の分かれ目である50を割り込んでいる。
不動産関連企業からは「全般的に買い意欲が続いてい
る」(建物売買)や「客数、売り上げともに回復基調にある」(貸事務所)といった声が目立った。また、「福岡の都市再開発事業・天神ビッグバンの影響もあり、売買の動きがよい。価格も相場以上である」(不動産管理)など、各地の再開発事業が好材料となった。
その一方で、「価格が上がり過ぎて取り引き件数が少ない」(土地売買) といった声も寄せられている。
先行きの景況感については、「インフレが定着すれば少しずつ景気が上がると考えている」(土地売買)などのやや楽観視する声がある一方で、「高騰する経費を補えるだけの売り上げは期待できない」(不動産管理)との予想もみられた。
(画像は「TDB 景気動向調査/2023年8月」より)
TDB 景気動向調査/2023年8月-株式会社帝国データバンク
https://www.tdb-di.com/2023/09/summary202308.pdf