価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」で表示
株式会社東京カンテイは、2023年10月26日、同年9月度の『中古マンション価格天気図』を発表した。
この「天気図」は、全国で中古マンション(ファミリータイプ)の流通事例価格を集計し、70平米に換算した平均価格の変動を天気マークで表示したもの。価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で、表示は行われている。
2023年9月度、全国的な下落傾向は依然継続
今回発表された2023年9月度の『中古マンション価格天気図』によると、同月は「晴」が前月の15地域から14地域に減少した。一方、「雨」も3地域から減少し、2015年3月以来102カ月ぶりとなる0をマーク。「曇」は11地域から13地域に、「小雨」は3地域から5地域にそれぞれ増加し、「薄日」は15地域のまま変化なしとなっている。
同月の全国では、天候が改善した地域数が8地域から9地域に、横ばいは28地域から31地域に、それぞれ増加。悪化した地域は、11地域から7地域に減少した。ただし、前月と比較可能で事例数が10以上の全国521市区町村では、50.9%が下落をマーク。同月の「天気」について同社は、全国的な下落傾向は依然継続しており、中部圏や近畿圏のほか四国地方での弱含みが目立つと考察している。
首都圏は横ばい、近畿圏と中部圏は下落
今回の発表では、「天気図」の元データにあたる中古マンション70平米換算価格も明らかにされている。このデータによると、2023年9月は首都圏が横ばいを示し、近畿圏と中部圏は下落。一方、北海道は前月比0.1%、広島県は0.4%の上昇を果たした。また山形県は6.5%、福井県は7.6%と、大幅な上昇をマークしている。
(画像はプレスリリースより)
2023年9月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202309.pdf