台湾・TSMCの半導体工場建設が賃貸住宅市場に与えた影響
2023年10月25日、株式会社LIFULLは、台湾積体電路製造(以下、TSMC)が熊本県進出による賃貸住宅市場への影響について調査した結果を公表した。
半導体新工場の建設地である菊陽町および、関連企業が立地する大津町・合志市において、賃貸住宅市場への影響を調査したものだ。
新工場周辺では賃貸アパート・マンションの新築ラッシュも
半導体受託製造において世界のトップを走るTSMCが熊本県菊陽町に建設中の新工場は、2024年12月の操業開始に向け順調に工事が進んでおり、工場周辺には関連企業の立地も進んでおり、新工場をはじめとして大規模な雇用が予定されている
そこで新工場周辺(菊陽町・大津町・合志市)の賃貸住宅市場について、掲載物件数の推移で見ると2021年10月の工場進出発表時は517件であったのに対し、2023年2月には工場進出発表時比マイナス94.4%の29件になるなど、低い物件数で推移している。
新工場周辺では賃貸アパート・マンションの新築ラッシュも起きているが、新築物件の平均賃料の推移は熊本県全域と比較して強気の傾向が見られる。
工場進出発表時(2021年第4四半期)の5.99万円から直近(2023年第3四半期)は10.36万円まで上昇し、1平米単価でも1,108円から1,680円へと51.6%の上昇となっている。
また既存新築どちらも含む全賃貸物件の平均賃料で見ても、工場進出発表時の5.40万円からプラス37.5%の7.43万円と熊本県全域よりも増加率が高かった。
(画像はプレスリリースより)
株式会社LIFULLのプレスリリース
https://lifull.com/news/29365/