月額募集賃料をエリア別に集計・算出
株式会社東京カンテイは、2023年11月16日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の同年10月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料をエリア別に集計・算出し、平米単価に換算した上でその推移を考察するというもの。同社はこのリリースを毎月発表している。
首都圏の分譲マンション賃料、下落が続く
今回の発表によると、2023年10月の首都圏における分譲マンション賃料は3541円/平米となった。前月比ではマイナス0.7%となり、下落が続く結果を示している。
都県別に見ると、東京都は前月比マイナス0.7%の4105円/平米で4ヵ月ぶりに下落。神奈川県はマイナス0.6%の2474円/平米となり、3ヵ月連続で下落している。一方、埼玉県はプラス0.9%の2036円/平米、千葉県はプラス1.4%の1988円/で、共に堅調な続伸を果たした。
同社は東京都の賃料下落について、平均築年数が同程度だった同年6月~7月の水準は大幅に凌駕している点を指摘。ただ、賃料水準が高い都の弱含みやシェア縮小は、首都圏全体の下落に影響したとも考察している。
中部圏は前月比プラス0.2%でわずかに上昇
2023年10月の近畿圏における分譲マンション賃料は、前月比マイナス0.4%の2196円/平米となった。同圏では、兵庫県が小幅ながらも3ヵ月連続上昇しているが、大阪府が築浅事例の減少によりマイナス0.2%の下落をマーク。賃料水準が高い大阪府が示したこの弱含みなどにより、圏全体としては下落へ転じている。
中部圏は、前月比プラス0.2%の1939円/平米でわずかに上昇。愛知県も、平均築年数こそやや進んだものの、プラス0.2%の1986円/平米で3ヵ月ぶりに強含みを示した。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 10月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202310.pdf