価格の上昇は「晴」、下落は「雨」
株式会社東京カンテイは、2023年11月30日、プレスリリース『中古マンション価格天気図』の同年10月版を発表した。
この「天気図」は、中古マンション(ファミリータイプ)の流通事例価格を全国で毎月集計し、その価格変動を天気マークで表示したもの。価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で、表示は行われている。
悪化は7地域から14地域に倍増
今回発表された2023年10月の『中古マンション価格天気図』では、天候が改善した地域数は9地域から7地域に、横ばいは31地域から26地域に、それぞれ減少した。一方、悪化は7地域から14地域に倍増。天候表示の元データとなる流通事例価格においても、前月比で価格が下落した地域数は21地域から29地域に増加している。
「天気」を細かく見ると、「晴」を示した地域は14地域から12地域に減少。「薄日」は15地域から17地域に増加し、「曇」は13地域から10地域に減少している。「小雨」は5地域から6地域に、「雨」は0から2地域に、いずれも増加した。
元データとなる70平米換算価格も公開
天候表示の元データとなる流通事例価格は、70平米に換算した中古マンション平均価格を活用しており、今回の発表ではこの70平米換算価格も公開された。
70平米換算価格から見ると、2023年10月の首都圏では中古マンション平均価格が前月比で0.4%下落した。近畿圏も0.7%の下落を示したが、中部圏は0.2%の上昇を達成。地方圏では、富山県が2.1%上昇し、同県で事例が最も多い富山市の上昇率は3.0%に達している。
(画像はプレスリリースより)
2023年10月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202310.pdf