「AI ANSWER Plus(ベータ版)」の提供開始を発表
株式会社LIFULL(以下、LIFULL)と野村不動産ソリューションズ株式会社(以下、野村不動産ソリューションズ)は11月29日、生成AIを活用した、一般ユーザー向けの不動産取引相談AIサービス「AI ANSWER Plus(ベータ版)」の共同開発を行い、同日より提供開始としたことを発表した。
野村不動産ソリューションズが運営する不動産総合情報サイト「ノムコム」上で利用できる。LIFULLらによると、不動産仲介業において、今回提供する新サービスのような、ユーザー向けの生成AIによる対話型チャットサービス提供は国内初の事例になるという。
LIFULLでは、提供する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」において、生成AIを積極的に活用し、これまでとはまったく異なる新しい不動産の物件探し体験をアプローチ手法として検証している。
すでにOpenAIの生成AI技術を用い、漠然とした住まいの希望を適切な検索条件に返還してデータ照合し、物件紹介へとつなげる「LIFULL HOME'S ChatGPTプラグイン」や、不動産会社向けに住宅弱者の住まい探し支援に特化した接客基礎知識を提供する生成AIチャット「接客サポートAI by FRIENDLY DOOR(BETA版)」をリリースするなどしてきた。
今回の不動産相談AIサービス「AI ANSWER Plus(ベータ版)」では、2016年に野村不動産ソリューションズが「ノムコム」で提供開始とした「住まいのAI ANSWER」を大幅に刷新、最新の生成AI技術と組み合わせることで、より使い勝手の良い、充実したツールとしている。
漠然とした疑問や希望を素早くかたちに
「AI ANSWER Plus(ベータ版)」では、心理的にハードルが高いとされやすい不動産会社へのアクセスを、個人情報を明かすことなく可能にし、不動産取引を検討しているユーザーの疑問に24時間対応するという旧「住まいのAI ANSWER」が有していた利点とコンセプトはそのままに、LIFULLの漠然とした不動産への希望を実際の物件紹介につなぐ生成AI技術にかかる知見、ノムコムが有する不動産取引関連の豊富なコンテンツを組み合わせ、より利便性の高い仕上がりにすることを目指したという。
「AI ANSWER Plus(ベータ版)」では、まずチャットを開き、質問を入力する。1つの会話で5回まで質問でき、そのやりとりの中で不安や疑問を解消していける仕組みになっている。
主要新機能は以下の2つになる。1つ目は、住み替え希望や新たな不動産物件の取得などで、漠然とした希望を持っているユーザーに対し、自然言語から適切な検索条件を導き出し、意図に沿った検索軸で「ノムコム」掲載物件の中から該当するものを提案する機能だ。
2つ目が、不動産取引を検討するユーザーの様々な疑問に対し、「ノムコム」内にある複数のコンテンツやデータを参照し、ピンポイントの回答を生成、ユーザーのスピーディな疑問解決を支援する機能となっている。
LIFULLでは、今後も不動産売買に関連するデジタル活用を積極的に進め、広く顧客ニーズに合ったサービスを構築していきたいとした。
株式会社LIFULL プレスリリース
https://lifull.com/news/29805/