エリア別に平均価格を算出し、その推移を考察
株式会社東京カンテイは、2024年5月9日、プレスリリース『主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移』の同年4月版を発表した。
このリリースは、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅から徒歩30分以内」といった条件を満たす中古木造物件の価格を集計し、エリア別に平均価格を算出した上でその推移を考察するというもの。同社はこのリリースを毎月発表している。
前月から一転して上昇した首都圏
今回の発表によると、2024年4月の首都圏における中古一戸建て住宅価格は、前月比プラス6.4%の3851万円となった。4月の同圏では、東京都が前月からの反動でプラス13.1%もの大幅上昇を果たし、千葉県も6.1%、埼玉県も2.7%とそれぞれ上昇を達成。全都県が下落した前月から一転して、圏全体としても上昇に転じる形となった。
近畿圏の中古一戸建て住宅価格は、前月比プラス2.3%の2812万円で反転上昇をマーク。同圏では、京都府がマイナス6.9%で下落へ転じたものの、兵庫県がプラス11.2%もの大幅上昇で圏全体を牽引した。兵庫県のこの動きについて同社は、前月の反動に加え、縮小が続いていた平均土地・建物面積の拡大が影響したと考察している。
中部圏では、愛知県がプラス12.0%上昇
2024年4月の中部圏における中古一戸建て住宅価格は、前月比プラス3.9%の2518万円となっている。同圏では、主要県である愛知県が前月からの反動でプラス12.0%の大幅上昇を果たしており、圏全体の価格も牽引した。
宮城県の平均価格は、築年数が進んだことが影響し、前月比マイナス1.2%の2597万円で下落へ転じた。福岡県は、僅かに築年数が進んだもの前月比プラス5.2%の2447万円で上昇へ転じ、前年同月比でもプラスに転じている。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 4月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatecyuko202404.pdf