中古物件の価格を集計し、都市圏別の平均値を算出
株式会社東京カンテイは、2021年11月9日、同年10月における中古木造一戸建て住宅平均価格を発表した。
ここでの「価格」は、敷地面積100~300平米かつ最寄り駅からの所要時間が徒歩30分といった条件を満たす中古物件を対象として価格を集計し、都市圏別の平均値として算出されたもの。同社はこの「価格」を、推移の考察と共に毎月発表している。
東京都、前月比プラス19.1%
今回の発表によると、2021年10月の首都圏における中古一戸建て住宅の平均価格は、3645万円となった。前月比ではプラス15.4%となり、3ヵ月ぶりに上昇へ転じている。
都県別に見た場合、東京都は前月比プラス19.1%の5579万円となり、3ヵ月ぶりに反転上昇を達成。神奈川県はプラス13.3%の3974万円で、2ヵ月連続上昇を果たした。千葉県はプラス8.6%の2562万円で、埼玉県はプラス9.4%の2756万円で、共に反転上昇をマークしている。
東京都の大幅な上昇について同社は、都内の目黒区/大田区/世田谷区で高額の売住戸が発生したことを要因として指摘。2019年12月以来、都の水準が5500万円を超えた点にも注目している。
弱含む近畿圏、下落へ転じた中部圏
2021年10月の近畿圏における中古一戸建て住宅の平均価格は、前月比マイナス0.4%の2577万円となった。府県別に見ると、京都府はプラス11.9%の上昇を見せたものの大阪府と兵庫県は下落を示し、圏全体としては弱含む結果となっている。
中部圏は、前月比マイナス9.1%の2195万円となり、下落へ転じた。愛知県もまたマイナス5.5%の2840万円となり、3ヵ月ぶりに反転下落を示している。
福岡県は、前月比プラス13.8%の2283万円となり、反転上昇を達成。前年同月比もプラス6.0%をマークしている。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 10月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatecyuko202110.pdf