物件価格をエリアごとに集計し、推移を考察
株式会社東京カンテイは、2021年11月9日、プレスリリース『主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移』の同年10月版を発表した。
このリリースは、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内」といった条件を満たす新築木造物件の価格をエリアごとに集計し、その推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
プラス3.1%で3ヵ月ぶりに上昇へ転じた首都圏
今回の発表によると、2021年10月の首都圏における新築木造一戸建て住宅の平均価格は3909万円となった。前月比ではプラス3.1%となり、3ヵ月ぶりに上昇へ転じている。
都県別に見た場合、東京都は前月比プラス4.8%の4786万円となり、3ヵ月ぶりの反転上昇を達成。神奈川県もプラス4.7%の4208万円で、千葉県もプラス0.9%の3343万円で、やはり3ヵ月ぶりに上昇へ転じた。埼玉県もプラス1.4%の3487万円となり、反転上昇をマークしている。
今期の首都圏は、1都3県全てが上昇を果たした。この結果について同社は、建物面積が広い物件の増加を指摘。この増加傾向は都市の中心部で顕著であり、ゆえに価格の高額が進んだと考察している。
近畿圏と中部圏も反転上昇を達成
2021年10月の近畿圏における新築木造一戸建て住宅の平均価格は、前月比プラス1.2%の3269万円となった。大阪府は2ヵ月連続の上昇を、兵庫県と京都府は反転上昇をそれぞれ果たしており、これら主要府県の上昇によって圏全体としても3ヵ月ぶりに上昇へ転じている。
中部圏は、前月比プラス0.2%の3157万円となり、反転上昇をマーク。一方、愛知県はマイナス1.0%の3358万円で下落へ転じたが、前年同月比はプラス2.2%で上昇を維持した。
福岡県は、プラス0.1%の3253万円で4ヵ月連続上昇を達成。前年同月比も、プラス4.0%をマークしている。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 10月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatesintiku202110.pdf