自社ビルを建て替え、空室ゼロを目指す課題解決支援施設に
不動産管理事業を展開する株式会社三好不動産(以下、三好不動産)は8月29日、博多区吉塚2丁目にある自社ビルの建て替えを行い、新施設「フェリクス吉塚」として始動させると発表した。9月1日に正式オープンとなる。
新施設「フェリクス吉塚」は、敷地面積470.04平米、延べ床面積2,232.85平米の9階建てビル。1階と2階が「吉塚支店」として事務所フロアになり、3~9階は1LDK、全42戸の住居フロアとなる。
1階は三好不動産の賃貸仲介店舗だが、2階には売買仲介店舗「三好不動産 吉塚売買センター」のほか、フリーアドレスデスク、イベントスペース、不動産オーナー向けショールームなどを設置した。
目玉とされるのは、この2階にある不動産オーナー向けのショールーム「0パーチ(ゼロパーチ)」だ。単なる展示場としてではなく、アパート・マンション経営の大きな課題となる大規模修繕やリノベーションに関し、その実施計画から具体的効果としての「満室経営術」を提案するスペースとして運用していくという。
心配な修繕費用は経費化、安定の経営・運用へ
「0パーチ」では、「空室ゼロ」、「心配ゼロ」をスローガンに、不動産オーナーの資産を守る経営改善支援のため、成功事例をはじめとした物件の価値向上に資する多様なノウハウを提供していく。
例えば、鉄筋コンクリート製のマンションやアパートは、屋上や外壁から経年劣化が始まり、建物とその価値を維持していくためには、定期的に大がかりな修繕も必要となる。
しかし、不動産投資で賃貸物件を所有するオーナーらにとって、その費用捻出は大きな負担となりやすく、修繕工事が遅延、劣化が進んでさらに資産価値が低下する、空室が増えるといった問題が指摘されてきた。
ところが昨年、国税局によって大規模修繕費用の経費化が認められるところとなり、このメリットを最大限に活かせば、より良い運用が可能になってきているという。そこで、三好不動産ではこの仕組みを活かす「賃貸住宅修繕共済」を介した提案を中心に、アドバイスを行っていくとする。
また、新ビルとして、全熱交換機システム、ダクト接続式除菌ユニット、エレベータや水回りにおけるタッチレスボタン、空気清浄機付き換気システム、空調完備トイレ、エレベータ内空規制上システムなどを導入、現代のニーズに合った充実の設備を整えた。
福祉のまちづくり条例に適合したバリアフリー化も施し、電気自動車と高速充電設備、太陽光発電システム、災害時対応の蓄電システムなどを備えるほか、セキュリティーマンションの認定も取得、BCP対策を意識した取り組みも推進している。
株式会社三好不動産 プレスリリース
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