次世代ベースの賃貸戸建ビジネス確立へ
国内最大級の不動産アセットマネジメント会社であるケネディクス株式会社(以下、ケネディクス)と株式会社アクセルラボ(以下、アクセルラボ)は25日、資本業務提携を締結したことを発表した。
日本の住宅市場で賃貸住宅といえば、マンションなどの集合住宅が大半を占めるが、ケネディクスでは、消費者にとってまだ馴染みのない賃貸戸建住宅に可能性を見出し、「戸建を借りて住まう」という選択肢を積極的に提案する姿勢を打ち出している。
そのためにも賃貸戸建に新しい付加価値を加え、入居者の利便性と満足度向上、選ばれる魅力を高めるべく、スマートホーム領域での開発に力を注いできた。
そうした中でのアセットマネジメント事業では、2021年8月から一都三県にある新築賃貸戸建住宅「Kolet」を投資対象としたファンドの取り組みを開始。運用開始時からDX(Digital Transformation)の推進と、UX(User Experience)の向上を追求し、アクセルラボが提供するスマートホームサービス「SpaceCore(スペースコア)」を全物件に導入している。
これにより対象物件では、遠隔操作可能な電気錠やスマート宅配ボックスなど、IoTの住宅設備や最新スマート家電による便利な生活が可能になっているという。あわせて宅内カメラを用いた家族やペットの見守り、センサーによるホームセキュリティなど、安全面も強化、注目を集めるものとなってきた。
こうした物件での取り組みは近年好評で、コロナ禍のリモートワーク普及や在宅時間の増加に伴う郊外賃貸戸建ニーズの高まりもあり、2022年12月31日時点で「Kolet」として累計1,264戸を運用するまでに拡大、当初の目標として掲げられていた2022年中の累計投資戸数1,000戸を軽く突破する成果を上げている。
また、「Kolet」は建設時に環境負荷の少ない新築木造賃貸住宅として作られているほか、非化石証書などを活用した実質再生可能エネルギー100%の電力使用住宅でもあることから、サステナブル不動産としても評価されている。
資本業務提携でさらに取り組みを強化
こうした新しい取り組みの好調さを受け、ケネディクスとアクセルラボでは資本業務提携を締結、賃貸戸建ビジネスを中心とした両社のつながりをより深め、協業でスマートホーム領域の拡大を図っていくことを決めた。
アクセルラボの「SpaceCore」は、スマートホームにおけるIoT機器の制御・操作に必要なクラウド型ソフトウェアサービスで、業界最大数のデバイスと連携、より「使える」スマートホームを実現、安心・快適な暮らしへのアップデートを促す。
入居者にもオーナーである不動産投資家にもメリットをもたらす付加価値サービスであり、ケネディクスでは今後、「Kolet」だけでなく、グループの管理運用する不動産物件向けとしての活用に関しても検討を進めていく方針とした。
ケネディクス株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000033770.html