高輪ゲートウェイ駅開業前後の価格推移を調査
3月に開業する「高輪ゲートウェイシティ」。延床面積約84万5,000平方メートルという国内最大級の規模の複合再開発事業として注目されている。
新駅・新線の開業や鉄道路線の相互乗り入れによる交通利便性の向上だけでなく、大規模な商業&ビジネス拠点の開業やエリアの複合開発により、周辺エリア全体の生活利便性や事業集積性の向上が期待される。これに伴い、周辺の物件価格や賃料の上昇も見込まれるだろう。
そこで、株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、港区高輪の賃料および中古マンション市場動向を調査し、2月6日にその結果を発表した。
この調査は、港区高輪の賃貸物件および中古マンションを対象に、高輪ゲートウェイ駅開業前の2019年1月から2024年12月までの賃料と価格の推移を分析したものである。
高輪エリアの賃貸市場は上昇傾向が継続
2024年の港区高輪の賃貸物件の平均賃料は、シングル向け物件が14万7,167円、ファミリー向け物件が36万2,292円だった。
シングル向け・ファミリー向けともに、高輪ゲートウェイ駅が開業した2020年に一度上昇した。翌年は一時落ち着いたものの、2022年以降は再び上昇傾向に転じた。シングル向け物件の賃料は、2019年からの5年間で約1.2倍に上昇している。
中古マンション価格は5年間で大幅上昇
2024年の港区高輪の中古マンション価格は、シングル向け物件が5,360万円、ファミリー向け物件が1億2,729万円となった。
ファミリー向け物件の価格は、賃貸市場と同様に2020年に大きく上昇した。その後、翌年は一時下落したものの、3年連続で上昇している。2024年の価格は、前年比で約19%と2桁の上昇、2019年との比較では約69%の上昇となった。
(画像はプレスリリースより)
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株式会社LIFULLのプレスリリース
https://lifull.com/news/40860/