LRT開業後、沿線エリアへの注目度が急上昇
不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)の運行エリアおよび、今後開業が計画されている延伸計画エリアの賃貸物件市場動向を調査し、2月14日にその結果を発表した。
調査によると、ライトライン沿線の賃貸物件への問い合わせ数は開業前と比較して約45%増加し、家賃相場も約1割上昇していることが明らかになった。
賃貸物件への問い合わせ数が大幅増
ライトラインは、2023年8月に栃木県宇都宮市と芳賀町で開業した新設路面電車で、JR宇都宮駅東口から大学キャンパス、サッカースタジアム、新興住宅地などを経由し、芳賀・高根沢工業団地までの14.6kmを運行する。
調査によると、ライトライン沿線の賃貸物件への問い合わせ数は、2021年を基準(100)とした場合、2023年に142.3、2024年には145.3と大幅に増加した。
対照的に、沿線以外のエリアでは同期間で96.7から100.0とほぼ横ばいだった。また、今後延伸が予定されているエリアでも2023年100.7、2024年108.0と、沿線エリアに比べると増加は限定的でけある。
家賃相場も上昇傾向
家賃相場にも影響が見られ、2025年1月時点でライトライン沿線の平均賃料は7万6,117円となり、開業時から9.8%上昇、前年同月比では12.1%の増加となった。
一方、沿線外の平均賃料は5万6,877円で、開業時から1.3%、前年同月比では1.7%の上昇にとどまっている。
また、延伸計画エリアの平均賃料は6万7,675円で、開業時から6.1%、前年同月比では8.1%上昇しているものの、既存の沿線エリアと比較すると上昇率は低めである。ただし、今後の延伸により交通利便性が向上することで、沿線と同様の賃料上昇が期待される。
(画像はプレスリリースより)
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株式会社LIFULLのプレスリリース
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