中古マンション購入者に近隣環境への関心度を調査
株式会社MEMOCOは4月4日、同社が品質管理および記事制作を担う中古物件ポータルサイト「スムナラ」と共同で行った、「中古マンション選びと近隣環境」に関するアンケート調査の結果を発表した。
この調査は、2025年1月29日から3月28日にかけて、実際に中古マンションを購入した男女109名(男性36名・女性73名)を対象にインターネット上で実施されたものである。
近隣環境への評価「住んでから気づく」課題とは?
調査結果によると、中古マンション購入時に近隣環境を「気にしていた」と答えた人は約40%、「どちらかといえば気にしていた」と回答した人は約28%となり、全体の7割近くが周辺環境に一定の注意を払っていたことがわかった。
生活の質を左右する要素として、物件選定時から関心を寄せている様子がうかがえる。
一方、実際に住み始めてからの評価では、「気になる」「どちらかといえば気になる」と答えた人が合わせて50%に達し、購入後も何らかの点で環境に不満を持つケースが目立った。
具体的には、交通量の多さによる車両の走行音や、選挙カー、救急車のサイレン、近隣住民の生活音、子どもの声や足音などが挙げられている。こうした音に対して敏感な人ほど、住み始めてから気づく問題も多いようだ。
これに対して、「あまり気にならない」あるいは「まったく気にならない」とした人々の中には、購入前に周辺環境を実地で確認していたケースが多く、不動産会社への事前の問い合わせや、物件の構造・防音性能を確認していたことが共通点として見られた。
中には、自らも音を立てないよう配慮して暮らしているため、他人の生活音にも寛容であるという意見もあった。
賃貸需要の高い地域であっても、周辺環境の問題によって入居者が短期間で退去する事例は少なくない。
今回は中古マンション購入者の視点から近隣環境への評価を紹介したが、これらの声は、不動産投資を検討する際にも重要な示唆を与えるものである。収益性だけでなく、居住者の満足度を左右する環境要素に注目することが、空室リスクの軽減にもつながるだろう。
(画像はプレスリリースより)

株式会社MEMOCOのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000141583.htmlスムナラ
https://sumnara.jp/