分譲マンションの平米賃料を調査
株式会社東京カンテイは9月17日、2024年8月の「三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移」を発表した。
このレポートは、分譲マンションが賃貸された場合の募集賃料を1平方メートル当たりに換算し、三大都市圏・主要都市ごとにまとめたものである。なお、集計は専有面積30平米未満のファミリーマンションのみを対象としている。
首都圏は東京都と神奈川県で下落が継続
首都圏における分譲マンションの賃料は、前月比で0.8%の下落となり、3,603円/平米まで下がった。
東京都では築浅事例が減少し、賃料は前月比0.4%下落の4,170円/平米と2か月連続の下落。神奈川県は前月比1.3%下落の2,873円/平米となり、マイナス幅が拡大している。
一方で、千葉県は前月比0.3%上昇し、2,026円/平米だった。ここ3か月間は下落が一服し、賃料水準に大きな変動は見られない。埼玉県は前月比で3.0%上昇し、2,288円/平米となった。さいたま市内で築浅物件の事例が増加したため、全体の賃料水準が大幅に押し上げられた。
大阪府が続落も堅調に推移
近畿圏における分譲マンション賃料は2,328円/平米と、前月比0.2%のマイナスとなった。わずかながらも2か月連続の下落である。
大阪府は前月比0.3%下落し、2,698円/平米となった。築浅事例の減少が賃料に影響を与えているものの、堅調な正味トレンドを背景に賃料自体は僅かな低下に留まっている。
一方、兵庫県では前月比0.1%上昇の1,806円/平米と堅調。今春以降は1,800円台前半で安定している。
中部圏は賃料の上昇率が鈍化
中部圏の賃料は、前月比0.4%上昇の2,021円/平米となった。
愛知県では0.2%上昇の2,080円/平米と緩やかな上昇が続いているものの、上昇率は縮小傾向にある。
(画像はプレスリリースより)
株式会社東京カンテイのプレスリリース
https://www.kantei.ne.jp/report/T202408.pdf