いえらぶGROUPが8月の賃貸市場動向の分析結果を発表
株式会社いえらぶGROUPは9月25日、2024年8月の賃貸市場動向の分析結果を発表した。
この調査は「いえらぶBB」に掲載された約105万件の物件データをもとに行われ、地域や物件タイプごとの賃料変動を分析したものである。
シングルタイプの賃料下落、特に千葉県で大幅減少
8月の賃貸市場では、シングルタイプの賃料が全国的に減少傾向にあり、平均賃料は前年比90.4%まで低下した。
特に千葉県では前年比84.7%と大幅な減少が見られ、大阪府(同92.2%)、福岡県(同95.3%)、神奈川県(同95.5%)といった主要都市でも減少が確認されている。
一方で、東京都では賃料が逆に上昇しており、前年比107.3%の増加を記録。特に千代田区では前年比126.0%と突出した伸びを示している。
地方7県のカップルタイプが上昇、秋田県がトップに
カップルタイプの全国平均賃料は前年比115.4%と上昇傾向にある。
秋田県はシングルタイプ(同110.7%)で全国1位の上昇率を記録し、カップルタイプでも全国2位の116.3%にランクインした。
その他、山梨県(同111.1%)、島根県(同107.8%)など、地方の賃料上昇が目立ち、トップ10のうち7県が都市圏以外からランクインしている。
また、沖縄県のカップルタイプの賃料は前年比110.6%で全国4位となっているが、ファミリータイプでは前年比86.2%と全国で最も低い数値を記録した。
なお、主要都市である千葉県(同95.2%)も、シングルタイプと同様に低い数値となっており、地方の上位に比べ大幅な減少が見られる。
中国地方ではファミリータイプが大幅に低下
地域別に見ると、中国地方ではすべての物件タイプで平均賃料が低下している。
特に大型ファミリータイプは、中国地方全体で前年比95.8%と、全国で唯一100%を下回っている。
島根県はシングルタイプ、カップルタイプでは、平均賃料の上昇率が上位に入っているものの、ファミリータイプでは同75.8%と全国すべての物件タイプで最も低い数値を示した。
また、広島県では、シングルタイプ(同95.1%)、カップルタイプ(同98.7%)、ファミリータイプ(同97.4%)、大型ファミリータイプ(同99.2%)と、すべてのタイプで100%を下回り、全体的な賃料の減少が確認された。
(画像はプレスリリースより)
株式会社いえらぶGROUPのプレスリリース
https://www.ielove-group.jp/news/detail-953