条件を満たす中古木造物件を集計・算出
株式会社東京カンテイは、2021年2月8日、同年1月の主要都市圏・主要都市における中古木造一戸建て住宅平均価格を発表した。
ここでの「価格」は、敷地面積が100~300平米で最寄り駅から徒歩30分以内といった条件を満たす中古木造物件を対象として、集計・算出されたもの。同社はこの「価格」をプレスリリースとして毎月発表し、その推移の考察も行っている。
首都圏、41ヵ月ぶりに3000万円を下回る
今回の発表によると、2021年1月の首都圏における中古一戸建て住宅価格は、2960万円となった。前月比ではマイナス9.9%となり、41ヵ月ぶりに3000万円を下回るほどの反転下落を示している。
都県別に見た場合、東京都は前月比マイナス14.3%の4478万円となり、大幅な反転下落をマーク。千葉県もマイナス4.8%の2222万円で、神奈川県もやはりマイナス1.7%の3194万円で、共に下落へ転じた。埼玉県も、マイナス2.9%の2410万円で2ヵ月連続の下落となっている。
同社は、首都圏全域の中古一戸建て住宅価格が月単位で大きく変わっている点を指摘。また、今期の平均価格が2017年8月以来の低水準である点にも、注目している。
近畿圏、2ヵ月連続の上昇を達成
2021年1月の近畿圏における中古一戸建て住宅価格は、2595万円となった。前月比ではプラス2.0%となり、2ヵ月連続の上昇を達成。府県別に見ると、京都府が激しく下落する一方で、兵庫県は大幅な上昇を果たしている。
中部圏は、前月比マイナス10.7%の2203万円をマーク。愛知県もマイナス11.4%の2672万円となり、共に大幅な反転下落となった。
福岡県は、前月比マイナス3.6%の2088万円で反転下落。前年同月比もまた、マイナス5.1%を示している。
(画像はプレスリリースより)
2021年1月 首都圏の中古一戸建て平均価格は前月比マイナス9.9%の2960万円 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/single_family/846