中古マンションの成約価格動向などを報告
公益社団法人近畿圏不動産流通機構は2020年4月16日、『近畿圏不動産流通市場の動向について(2020年1~3月期)』を発表した。
同機構は近畿2府4県の不動産会社が加盟し、不動産物件の情報交換を行っているネットワーク。発表された資料では、近畿圏における中古マンションや中古戸建の成約価格の動向などが考察されている。
市場に減速感が広がっている
近畿圏不動産流通機構の発表によると、近畿2府4県における2020年1~3月期の中古マンション新規登録件数は、17721件に達した。前年比はプラス10.9%となり、4四半期連続の増加をマークしている。しかしその一方で、成約件数は前年比マイナス3.8%の4627件となり、2四半期連続で減少。同機構は、需給が緩和方向にあると考察している。
中古マンションの成約価格については、前年比プラス0.4%となる2,372万円をマーク。2013年1~3月期より実に29四半期連続で、上昇を達成する結果となっている。新規登録物件の価格も、プラス6.9%となる2461万円に達し、9四半期連続で上昇した。しかし同機構は、上昇率そのものが低下している点を指摘。市場に減速感が広がっていると、分析している。
中古戸建住宅の登録件数、前年比プラス12.3%
中古戸建住宅については、新規登録件数が前年比プラス12.3%となる15271件に達し、4四半期連続の増加を達成。成約件数も、プラス7.7%となる3367件をマークし、3四半期連続で増加した。成約価格は、0.3%プラスの1916万円となり、3四半期ぶりに上昇。新規物件の売り出し価格も、0.4%プラスの2485万円となっている。
(画像はプレスリリースより)
公益社団法人近畿圏不動産流通機構
http://www.kinkireins.or.jp/近畿圏不動産流通市場の動向について(2020年、1~3月期) - PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p