月額募集賃料を集計・算出し、推移を考察
株式会社東京カンテイは、2020年8月17日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の2020年7月版を発表した。
同リリースは、東京カンテイのデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料を行政区単位に集計・算出した上で、その推移を考察するというもの。同社は、このリリースを毎月発表している。
高額事例が多数発生した千葉県
2020年7月の首都圏における分譲マンション賃料は、3101円/平米となった。前月比ではマイナス0.2%と僅かに弱含み、同年2月から続いた上昇傾向が一服している。
都県別で見た場合、東京都では概ね横ばいとなる3681円/平米をマーク。神奈川県は前月比マイナス0.8%の2299円/平米、埼玉県もマイナス2.1%の1711円/平米となり、平均築年数の進行に応じた下落を示した。一方、千葉県はプラス4.5%の1679円/平米となり、大幅に上昇を達成している。
首都圏の結果について東京カンテイは、千葉県の上昇ぶりに注目。しかし、この上昇は習志野市や柏市に高額事例が多数発生したためであり、千葉市を含む主要な行政区がマイナスを示している点も指摘している。
依然として高水準を維持している近畿圏
2020年7月の近畿圏における分譲マンション賃料は、1972円/平米となった。前月比こそマイナス0.5%と下落したが、依然として高水準を維持しており、特に兵庫県は4ヵ月連続の上昇を達成している。
中部圏の分譲マンション賃料は、前月比マイナス0.7%の1754円/平米となった。愛知県もマイナス0.7%の1799円/平米となり、共に3ヵ月ぶりの下落を示している。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 7月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202007.pdf