ITコンサルタントやWebクリエイターなどに提供
株式会社静岡銀行は、2020年8月24日、IT人材を対象とする住宅ローン商品『IT人材専用住宅ローン』の提供を開始したと発表した。
同行は、静岡県静岡市に拠点を置く地方銀行。『IT人材専用住宅ローン』は、非対面チャネルにおける商品ラインアップの充実を目的とする金融商品であり、ITコンサルタントやWebクリエイターなどを生業とする会社員や個人事業主に向けて期間限定で提供される。
転職歴や勤続年数の短さが課題だったIT人材
近年、AI・ICT・IoT・ロボットといった新しい技術の進展を背景として、IT人材への需要は高まりを見せている。しかし、こうしたニーズに対応できる人材は不足し続けており、経済産業省も2030年には約79万人のIT人材が不足すると予測。同行もまた、こうしたIT人材をめぐるこうした動きに注目していた。
同行は、IT人材の特徴ともいえる転職歴や勤続年数の短さなどが、住宅ローン利用時において課題となっていることに注目した。地方銀行として、こうした課題の解決を通じてIT人材の住宅資金ニーズに応えることが、人材不足の解消にもつながると判断。今回の『IT人材専用住宅ローン』提供開始に至ったという。
ITスキルなどの実態を的確に把握し、審査を実施
『IT人材専用住宅ローン』では、IT職種を生業とされる会社員や個人事業主に対して、1億円以内の融資が行われる。融資に際しては、利用者が保有するITスキルなどの実態を的確に把握し、審査を実施。申し込みは同行のホームページより行い、キャリア・保有資格の確認などは電話によるヒアリングで行うシステムになっているという。
なお、「IT人材」に特化した住宅ローンの提供は、地方銀行では初の試みとなっている。
地方銀行初 「IT人材」を対象とした専用住宅ローンの取扱を開始 - 株式会社静岡銀行
https://www.shizuokabank.co.jp/pdf.php/4250/200824_NR.pdf