シンクロ・フードが調査結果を公開
飲食店の出店や開業、運営に係るワンストップ支援を行う「飲食店ドットコム」を手がける株式会社シンクロ・フード(以下、シンクロ・フード)は5日、飲食店舗物件の駅別賃料相場について、2023年下期の動向を集計し、その結果を公開した。
この調査は、「飲食店ドットコム」の「店舗物件探し」上に登録された飲食店物件を対象に、2023年10月~2024年3月の期間で分析されたもの。物件は1,000坪以下、家賃400万円以下、坪単価1,000円~10万円のものを対象とし、シェアキッチンなど価格にその他の料金が加算されているケースは除いて集計している。エリアとしては、掲載物件数が5件以上ある坪単価情報をデータとして採用した。
その結果、2023年下期の駅別賃料相場ランキングは、トップが「表参道」で、その坪単価は45,875円だった。2023年上期に比べると1,118円安くなり、3%の下落となったが、順位は2位から1つ上げて1位に輝いている。
続く2位は「東京」の45,860円。前期に比べ2,755円、率にして6.4%上昇し、順位も3位からワンランクアップした。
3位は「明治神宮前」で43,178円となり、前期より1,982円、4.8%の上昇を記録している。順位は7位から4つ上がっている。
4位は「渋谷」の42,793円で、前期に比べ112円、0.3%の上昇とほぼ横ばいを保った。順位は5位からワンランクアップしている。
続く5位が「恵比寿」で40,685円だった。こちらは前期に比べ1,258円、2.9%のアップとややまとまった上昇で、順位は13位から8つ上げてのトップ10入りとなった。
山手線内側が上位を席巻
6位は「西新宿」で40,422円となり、2023年上期に比べると14,351円、率にして55.0%の大幅上昇になった。順位も99位からの6位と大幅に上げている。
7位は「銀座」の40,269円、前期より527円、1.3%の上昇だった。8位は「原宿」で40,156円、前期より2,579円下げ、順位は4位からの4ランクダウンとなった。
9位が「新宿」の39,446円で、ここから4万円を下回る。前期に比べると2,726円の下落とややまとまった低下がみられ、順位も3つ下げている。
10位は「有楽町」の38,667円で、前期に比べ1,898円の下落、順位も2つ下げて8位から10位となった。
トップの「表参道」駅は、常に駅別賃料ランキングの上位に位置している人気エリアだが、今回、晴れてトップの座に輝いた。
トップ10の顔ぶれをみると、地価も高水準の山手線内側エリアが順当に並んでいるといえる。
シンクロ・フードによると、上期に比べた全般の傾向としては掲載物件数が増加し、坪単価も上昇してきているという。しかし、トップ10では逆に坪単価が低下したエリアもみられた。ここから上期には少なかった手ごろな物件が人気エリアでも増加しつつある可能性があるとしている。
株式会社シンクロ・フード プレスリリース
https://www.synchro-food.co.jp/news/press/5920