月額募集賃料を集計、平均値の推移を考察
株式会社東京カンテイは、2024年6月13日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の同年5月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンション(ファミリータイプ)月額募集賃料を行政区単位に集計し、算出した平均値を平米単価に換算した上でその推移を考察するというもの。同社はこのリリースを毎月発表している。
上昇幅がわずかとなった首都圏
今回の発表によると、2024年5月の首都圏における分譲マンション賃料は3657円/平米となった。前月比ではプラス0.1%となり、かろうじて上昇を示したものの上昇幅はわずかとなっている。
都県別で見た場合、東京都はマイナス0.3%の4179円/平米で7ヵ月ぶりに下落し、千葉県もマイナス2.4%の2042円/平米で大幅に下落。しかし、神奈川県はプラス2.6%の2948円/平米、埼玉県はプラス4.2%の2093円/平米で、共に上昇をマークした。
神奈川県と埼玉県の上昇について同社は、横浜市/さいたま市/川口市が県平均を押し上げたためと考察。
その一方で、こうした好調ぶりも都の下落が相殺し、首都圏全体としてはわずかな上昇に留まったと分析している。
低水準の状態が続く近畿圏、回復した中部圏
2024年5月の近畿圏おける分譲マンション賃料は、前月比プラス0.7%の2312円/平米となった。同圏では、大阪府は5ヵ月連続のプラスを示し、兵庫県も3ヵ月ぶりに上昇を達成。圏全体としても5ヵ月連続上昇を果たしたが、上昇率そのものは縮小し、直近1年間で見れば低水準の状態が続いている。
中部圏は、前月比プラス0.6%の1968円/平米で、3ヵ月ぶりに上昇を達成。愛知県もプラス0.7%の2033円/平米でやはり3ヵ月ぶりに上昇し、圏全体としても同年2月の水準まで回復を果たした。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 5月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202405.pdf