70平米価格に換算した上でその推移を考察
株式会社東京カンテイは、2023年4月20日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平米価格月別推移』の同年3月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された中古マンション(ファミリータイプ)の平均価格を行政区単位で集計・算出し、70平米価格に換算した上でその推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
千葉県だけが比較的大きく下落した首都圏
今回の発表によると、2023年3月の首都圏における中古マンションのへ70平米価格は、4860万円となった。前月比ではマイナス0.1%となり、僅かではあるものの4ヵ月ぶりに下落を示すに至っている。
都県別で見ると、東京都は前月比プラス0.1%の6450万円となり、かろうじて上昇傾向は維持。埼玉県はプラス0.1%の3051万円、神奈川県はマイナス0.2%の3661万円となり、共に目立った動きは示していない。しかし千葉県は、マイナス2.1%の2770万円となり、同年1月の水準を下回る下落をマーク。この下落について同社は、同県の主要な行政区における築古事例の増加が影響した可能性を指摘している。
近畿圏、5ヵ月ぶりに下落
2023年3月の近畿圏における中古マンションのへ70平米価格は、前月比マイナス0.7%の2895万円となった。同圏では、大阪府がマイナス0.8%の3104万円、兵庫県がマイナス0.7%の2535万円と、共に下落。これらの影響を受ける形で、圏全体としても5ヵ月ぶりに下落を示している。
中部圏は、前月比プラス0.9%の2331万円をマーク。愛知県も、プラス1.4%の2469万円で上昇を維持した。愛知県は上昇率自体も拡大しており、前年同月比の上昇率も6%台の推移を続けている。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平米価格月別推移 3月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/c202303.pdf