顧客満足度の低い業者へ指導
国内最大の不動産投資プラットフォーム「楽待」を運営する株式会社ファーストロジック(以下、ファーストロジック)は16日、不動産会社向けに提供している「評価レポート」と、それに基づいて実施中の改善指導の取り組みについて、確認された成果を発表した。
ファーストロジックでは、2021年11月より不動産会社に、接客や商談の改善点を可視化して示す「評価レポート」の提供を行っている。
この「評価レポート」は、「楽待」サイト上で、気になる収益物件について問い合わせを行った不動産投資家から、案内を受けた不動産会社の接客・商談時の対応状況などについて、評価を募り、それを自動集計しているもの。
5点満点の満足度で示す総合評価と、「対応のスピード」、「接客態度」、「情報の正確性」、「不動産投資の知識」、「物件の調査能力や提案力」、「コンプライアンス意識」の詳細項目別評価を見ることができるほか、自由入力された投資家らからの意見も確認できる。
ファーストロジックはさらに、この「評価レポート」における総合評価で、2.5点以下という低い顧客満足度になった不動産会社に対し、自社のカスタマーサポートから直接改善指導を行う取り組みも2022年2月から開始した。
評価結果をもとに具体的な改善案を提示し、実施に至るまでサポートを行っているという。それでも最終的に改善が見られない業者については、サイトの利用停止や退会といった措置をとることともしている。
指導開始約1年で平均が3.86点に上昇
今回の発表によると、こうした改善指導を開始して約1年が経過した時点として、顧客満足度2.5点以下に該当する企業は、全体の5.6%から0.9%にまで減少したという。
また、顧客満足度の平均点は、従来の3.59点から3.86点にまで上昇した。
「対応が遅い」という不満が多く寄せられていた不動産会社に対し、ヒアリングを行ったところ、スタッフ人員の減少で問い合わせ対応が追いついていないことが判明し、物件資料と返信の文章を事前登録できるオプション機能の利用を提案、効率改善を図ることで、問い合わせへの対応が迅速化し、顧客満足度も2.1点から3.5点にまで改善された例もあったと報告されている。
ファーストロジックでは、今後も「楽待」を通し、不動産投資家と不動産会社がWin-Winの関係で取引できる、公正で健全な不動産投資市場を創造すべく、取り組みを進めていくとした。
株式会社ファーストロジック プレスリリース
https://www.firstlogic.co.jp/