70平米価格に換算した上で推移を考察
株式会社東京カンテイは、2023年8月24日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平米価格月別推移』の同年7月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された中古マンション(ファミリータイプ)の売り希望価格を行政区単位に集計・算出し、70平米価格に換算した上でその推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
首都圏、価格上昇は神奈川県のみ
今回の発表によると、2023年7月の首都圏における中古マンションの70平米価格は4805万円となった。前月比ではマイナス0.6%となり、5ヵ月連続で下落を示している。
都県別で見ると、東京都は前月比マイナス0.3%の6408万円となり、小幅とはいえ3ヵ月連続の下落をマーク。埼玉県はマイナス0.3%の3024万円で、千葉県はマイナス0.1%の2804万円で、やはり共に下落している。神奈川県のみがプラス0.5%の3687万円となり、上昇幅こそ小さいものの集計開始以来の最高値を更新した。
首都圏の動きについて同社は、東京都の事例シェア縮小や全域における弱含みなどが、価格の下落に影響したと考察している。
年初以来の最低値をマークした中部圏/愛知県
2023年7月の近畿圏における中古マンションの70平米価格は、前月比プラス0.1%となる2905万円をマークした。同圏では、大阪府が3ヵ月連続で下落する一方、兵庫県が3ヵ月連続上昇を果たした影響により、圏全体としても僅かながら強含みを示す結果となっている。
中部圏は前月比マイナス1.3%の2253万円となり、愛知県もマイナス1.6%の2401万円となった。共に、年初以来の最低値をマークしている。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平米価格月別推移 7月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/c202307.pdf