価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」
株式会社東京カンテイは、2023年9月28日、プレスリリース『中古マンション価格天気図』の同年8月版を発表した。
このリリースは、中古マンション(ファミリータイプ)の平均価格を全国で毎月集計・算出し、70平米価格に換算した上でその変動を天気マークで表示するというもの。価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で、表示は行われている。
8月、中古マンション価格の天候はやや「悪化」
今回の発表によると、2023年8月における中古マンション価格の天候は、やや「悪化」を示す結果となった。全国で天候が改善したエリアは9地域から8地域に減少し、悪化は8地域から11地域に増加。「晴」が18地域から15地域に減少する一方で、「曇」は8地域から11地域に増加している。
同月は全国的に下落傾向が強まっており、47都道府県のうち前月比価格が下落したエリアは20地域から28地域へ急増。特に首都圏と近畿圏では、全都府県が前月比で下落を示した。地方4大道県の天候については、北海道が「曇」、宮城県は「薄日」、広島県と福岡県は「晴」をマークしている。
中古マンション70平米価格についても考察
今回の発表では、「天気図」の元データとなる2023年8月の中古マンション70平米価格についても、考察が行われている。
このデータによると、首都圏と近畿圏の全都府県が前月比で下落を示す一方、中部圏は0.1%の上昇を達成。北海道は、札幌市において豊平区以外の全区で価格が上昇し、道の価格も上昇した。福岡県は、福岡市が0.9%上昇すると共に、事例の多い久留米市と筑紫野市がそれぞれ3.2%/2.3%の上昇をマークし、県全体としても0.7%の上昇で強含みを示している。
(画像はプレスリリースより)
2023年8月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202308.pdf