価格の上昇傾向を「晴」、下落傾向を「雨」で表示
株式会社東京カンテイは、2023年12月26日、プレスリリース『中古マンション価格天気図』の同年11月版を発表した。
このリリースは、中古マンション(ファミリータイプ)の流通事例価格を全国で毎月集計し、70平米価格に換算した上でその変動を天気マークで表示したもの。「天気」の表示は、価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で行われている。
市別に見ると、札幌市以外は全て下落
今回の発表によると、2023年11月における中古マンション価格の「天気」は、「晴」が12地域で前月と変わらず、「雨」もやはり2地域のまま変わらなかった。一方で「曇」は10地域から15地域に、「小雨」は6地域から7地域に、それぞれ増加。「薄日」は、17地域から11地域に減少した。天候が改善した地域数も7地域から5地域に減少し、横ばいは26地域から30地域に増加している。
同月の「天気」について同社は、ほぼ全国的に弱含み傾向が強まったと考察する。中でも、地方主要4道県である宮城県と広島県が共に悪化を示した点に注目。また市別に見ると、横ばいの札幌市以外は全てが前月比下落となったことも指摘している。
中古マンション70平米換算価格の推移も公開
『中古マンション価格天気図』の発表では、元データとなる都道府県別中古マンション70平米換算価格の推移も明らかにされている。
このデータによると、2023年11月の首都圏における中古マンション価格は前月比で0.8%下落し、1都4県も全て下落をマーク。近畿圏も、中心府県が全て下落を示したことで圏全体としても0.5%の下落となった。中部圏も、愛知県と岐阜県の下落が影響する形で圏平均は0.4%の下落を示している。
(画像はプレスリリースより)
2023年11月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202311.pdf