TERASSが「AI賃貸管理」サービスをリリース
不動産仲介関連サービスを手がける株式会社TERASS(以下、TERASS)は1月30日、最先端のAI技術を活用した新世代の不動産運用を叶える「AI賃貸管理」サービスをリリースしたことを発表した。
AIを活用しつつ、優秀な不動産エージェントが投資用不動産の賃貸経営を売買から管理まで、ワンストップで支援することを可能にするとしている。
TERASSによると、国内賃貸マンションへの投資に関し、オーナーの資産価値維持・向上を左右する物件の稼働率、空室率は、各主要都市で2022年夏頃から改善傾向にあり、今後も堅調な推移が見込まれているという。
一方で、投資用マンション購入後の賃貸管理においては、まだまだ他の業界に比べDXが進んでおらず、賃料決定プロセスや入居者への対応、契約手続き・書類管理など、あらゆる工程にアナログなやり取りが多く残っている。こうした状態はオーナーにとっても、入居者にとっても、手間のかかる不便な点だ。
また、投資用不動産の売買仲介担当と、賃貸管理のサポート担当とは、企業や担当者が別々になってしまうケースが目立ち、不動産投資家にとって、投資検討段階からその後の運用、賃貸管理まで、一貫して相談し続けられるパートナーを見つけにくいことも問題になっている。
「AI賃貸管理」はこうした課題を解消するために開発された新サービスで、日本全国を対象に提供していくとする。
AI査定や効率・透明性改善に寄与する仕組みを導入
「AI賃貸管理」では、100億件超のビッグデータと、高度なAI技術に基づく高精度の査定システムを用い、個々の空室物件に対し、その最適な賃料を提案するサービスを提供する。安く貸し出しすぎたり、高すぎる条件で稼働率が低下したりといった収益の損失を最小限に抑え、利益を最適化できるという。
また、契約手続きには電子サインを導入。オーナー向けの専用マイページで契約書類や物件ごとの収支管理、修繕履歴の一元管理などがオンライン上で完結させられる。確定申告時期の作業や、契約手続きでも書類を扱う必要性がなくなり、手間や時間を大幅に削減できると見込まれる。
TERASSには、全国500人超の個人不動産エージェントを在籍させており、そのエージェントらが保有する未公開情報を含めたネットワークを利用者であるオーナーに無償提供、売買サポートも行っていく。
通常であれば、管理会社が自社だけでポータルサイト経由などでの募集をかけていくか、自社で募集せず他社に募集を任せるかのいずれかになるが、「AI賃貸管理」の場合、自社でも募集を行うとともに、日本全国の不動産会社に募集を依頼することで早期の客付けを叶える。
プロモーション結果の広告閲覧数も開示されるため、これまで以上に透明性が高く、囲い込みのない空室対策、戦略的な賃貸経営のサポートを受けることが可能になる。
「AI賃貸管理」には、入金管理や集金代行・報告、24時間入居者サポート、更新業務、滞納保証、入居者募集、退去立会(別途費用)、修繕手配、売却サポートなどが基本サービスとして含まれる。
さらに追加オプションで、共用部清掃や設備保証、バリューアップリノベーション、外国語対応などもサポートするという。
なお、サービスは区分マンションのほか、一棟マンション、一棟アパート、戸建て、店舗、駐車場といった各種投資用不動産に対応する。
株式会社TERASS プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000047422.html