条件を満たす新築木造物件の価格を集計
株式会社東京カンテイは、2024年3月7日、同年2月における新築木造一戸建て住宅平均価格を発表した。
ここでの「価格」は、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅から徒歩30分以内」といった条件を満たす新築木造物件の価格を主要都市圏/主要都市別に集計し、その平均価格として算出されたもの。同社はこの「価格」を、その推移に関する考察と共に毎月発表している。
首都圏と近畿圏、共に反転下落
今回の発表によると、2024年2月の首都圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比マイナス3.1%の4420万円となった。都県別に見ると、東京都がマイナス5.7%の5213万円で下落へ転じたほか、神奈川県/千葉県/埼玉県のいずれもが前月比マイナスをマーク。圏全体としても反転下落を示すに至っている。
近畿圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比マイナス1.4%の3626万円となった。同圏では、大阪府がプラス0.6%の3835万円で反転上昇を果たし、京都府はプラス3.2%の4162万円で3ヵ月連続上昇を達成。しかし、主要都市である堺市や神戸市の下落が影響し、圏全体としては下落へ転じた。
福岡県、価格は下落するも戸数は増加
2024年2月の中部圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比マイナス0.2%の3285万円となり、3ヵ月連続で下落する結果となった。愛知県はプラス0.7%の3554万円で連続上昇をマークしたが、同社は前年同月比は依然としてマイナスが続いていることを指摘している。
宮城県は、プラス1.6%の3485万円で連続上昇を達成し、分譲戸数も増加に転じた。福岡県はマイナス2.2%の3480万円で下落へ転じたが、戸数は前月比でも前年同月比でも大きく増加している。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 2月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatesintiku202402.pdf