Speeeが売却実態調査を実施
株式会社Speee(以下、Speee)は27日、不動産売買の動向に関する調査を実施し、その調査結果をとりまとめて公開した。とくに不動産査定額と成約価格の乖離状況について分析されている。
調査は、Speeeの運営する「すまいステップ」におけるインターネットリサーチとして実施されたもので、不動産売却を経験した20代~70代の全国男女を対象とした。2023年12月28日~2024年1月11日に行われたもので、259人が有効回答を寄せている。
このうちマンション売却経験者は95人、戸建て売却経験者が83人、土地売却経験者が81人だった。
まず、マンション売却経験者に、査定額と比べ実際に売れた成約額がどうだったか尋ねたところ、「高く売れた」が51.6%で過半になり、「同額で売れた」は14.7%、「安く売れた」は33.7%となった。
査定額と成約価格の乖離率を算出すると、-40%以上が1人、-40%~-30%、-30%~-20%は該当者なしで、-20%~-10%が7人、-10%~-5%が15人、-5%~0%は9人だった。
成約価格が上回ったケースでは、0%~5%が38人で最も多く、6%~10%の15人、11%~20%の6人、21%~30%の2人、31%~40%の1人、41%以上の1人となっている。
マンションの査定額からは5%前後上乗せした価格で取引されていることが多いとみられる。
物件種別を問わず5%前後は査定より高く売れる傾向
続いて、戸建て売却経験者に、査定額と比べた成約価格について尋ねた。査定額よりも「高く売れた」は60%と最も多く、「同額で売れた」が7.7%、「安く売れた」は32.3%だった。
査定額と成約価格の乖離率については、-40%以上安くなったのは1人、-40%~-30%が3人、-30%~-20%は該当者がなく、-20%~-10%で6人、-10%~-5%も6人、-5%~0%は5人となった。
0%~5%とやや高く売れたのは18人で最多になり、6%~10%も12人と多い。11%~20%は7人、21%~30%が2人、31%~40%が1人、41%以上も4人に見られている。
戸建てにおいても、5%前後は査定よりも高く売れるケースが多く、さらに高額で売買成立となった事例もあった。
土地売却経験者においては、査定額と成約価格を比べた場合、「高く売れた」が48.4%で、他の物件種別に比べると低めだが、約半数は維持されている。「同額で売れた」が17.2%、「安く売れた」は34.4%だった。
査定額と成約価格の乖離率では、-40%以上安くなったのは2人、-40%~-30%が1人、-30%~-20%も1人、-20%~-10%がやや多い9人、-10%~-5%が6人、-5%~0%は3人となっている。
高く売れたケースでは、0%~5%が17人で最も多く、6%~10%がこれに次ぐ10人、11%~20%は7人、21%~30%が6人、31%~40%は2人、41%以上は該当者なしとなった。
査定額を下回ったケースで-20%~-10%の帯域が多くなったものの、全体としては土地においても5%程度上乗せされた価格で取引成立となった事例が多くなっている。
(画像はプレスリリースより)
株式会社Speee プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000014788.html