定期借家物件の2023年度家賃動向を発表
アットホーム株式会社は5月22日、2023年度「定期借家物件」の募集家賃動向を発表した。
同社の不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された、2023年度(2023年4月~2024年3月)の定期借家物件の募集家賃動向について調査・分析したデータである。
首都圏の家賃動向
2023年度の首都圏における定期借家マンションの平均募集家賃は、全エリア・面積帯で前年度比上昇した。
面積帯別では、2020年度以降全エリアで下落または横ばいで推移していたシングル向きが、全エリアで上昇している。中でも東京23区・東京都下・千葉県の3エリアは2桁台の上昇率となった。
また、定期借家は普通借家に比べて家賃が高い傾向にある。前年度では、全面積帯において定期借家の方が高いエリアは東京23区のみだったが、今年度においては東京都下・神奈川県も全面積帯で普通借家を上回っている。
なお、前年度比の上昇率は、定期借家が普通借家を上回るエリア・面積帯が多数存在し、特にシングル向きではこの傾向が顕著である。
物件数を見ると、賃貸マンション全体に占める定期借家物件の割合は、千葉県を除く4エリアで前年度比が上昇している。2019年度以降減少傾向が続いていた埼玉県は、0.1ポイント増加し4年ぶりのプラスとなった。
面積帯別では、シングル向きの割合がやや高くなったものの、広い物件になるほど定期借家物件の割合が高くなる傾向が続く。特に、東京23区の大型ファミリー向きは3年連続で増加し、2.9ポイント増の30.7%となり、2019年度以降初めて30%を超えた。
(画像はプレスリリースより)
※アットホーム調べ
※分析:アットホームラボ株式会社
アットホームラボ株式会社のプレスリリース
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