住宅の価格指数は住宅地以外の全ての用途が上昇
国土交通省は8月31日、「不動産価格指数」を公表した。
不動産価格指数は、2010年の不動産の平均価格を100として指数化したデータで、今回公表されたのは2021年5月における「住宅の価格指数」と、2021年第1四半期の「商業用不動産の価格指数」の季節調整値である。
これによると5月における住宅総合の価格指数は、前月比1.1%上昇の119.5。11か月連続で上昇している。
内訳では住宅地が前月比2.0%下落の101.0、戸建住宅は同2.4%上昇の105.3、マンション(区分所有)は同2.5%上昇165.0となっている。
東京都の住宅総合価格指数0.1%上昇
都市圏別の価格指数は、以下の通りである。
南関東圏の住宅総合は前月比0.3%上昇の121.9だった。内訳では住宅地が同7.3%下落の101.2、戸建住宅が同0.6%上昇の102.8、区分所有マンションが同1.6%上昇の157.6となっている。
名古屋圏の住宅総合は同0.9%上昇の113.5となった。内訳では住宅地が同1.0%上昇の98.8、戸建住宅が同0.2%上昇の107.4、区分所有マンションは同0.1%下落の159.3である。
京阪神圏の住宅総合は同2.2%上昇の124.1。内訳では住宅地が同8.7%下落の99.4、戸建住宅が同12.0%上昇の114.5、区分所有マンションが同1.8%上昇の168.1となっている。
都府県別の価格指数は、以下の通りである。
東京都の住宅総合は同0.1%上昇の132.1。このうち住宅地は同9.3%下落の103.3、戸建住宅は同1.0%上昇の108.5、マンションは同1.4%上昇の163.6となった。
愛知県の住宅総合は同1.0%上昇の117.5。このうち住宅地は同0.3%上昇の101.6、戸建住宅は同1.7%上昇の108.7、マンションは同0.1%上昇の167.3である。
大阪府の住宅総合は同0.9%上昇の123.7。このうち住宅地は同11.0%下落の106.8、戸建住宅は同12.7%上昇の111.0、マンションは同0.9%上昇の168.4だった。
商業用不動産の総合指数は0.7%上昇
第1四半期における商業用不動産の総合指数は、前期比0.7%上昇の122.6だった。
このうち店舗は同2.1%下落の133.7、オフィスは同2.9%上昇の146.7、マンション・アパート(一棟)は 同0.4%上昇の139.6である。
(画像はプレスリリースより)
国土交通省のプレスリリース
https://www.mlit.go.jp/common/001420538.pdf