新築物件価格を主要都市圏/主要都市別に集計
株式会社東京カンテイは、2021年10月7日、同年9月の新築木造一戸建て住宅平均価格を発表した。
ここでの「価格」は、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内」といった条件を満たす新築木造物件の価格を、主要都市圏/主要都市別に集計したもの。同社はこの「価格」を毎月、推移の考察と共に発表している。
8月以降は下落へ転じ、9月はさらに下がった首都圏
今回の発表によると2021年9月の首都圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、3791万円となった。前月比ではマイナス1.5%となり、2ヵ月連続で下落を示している。
都県別に見た場合、東京都は前月比マイナス0.3%の4567万円となり、2ヵ月連続で下落。神奈川県もマイナス1.9%の4020万円、千葉県もマイナス0.9%の3312万円で、共に都と同じく2ヵ月連続の下落となった。埼玉県はマイナス1.3%の3440万円となり、下落へ転じている。
同社は、同年6月/7月は強めの価格上昇を示した首都圏が、8月以降は下落へ転じて9月はさらに強く下がった点に注目。この傾向が今後も継続するのかどうか、注視が必要と考察している。
近畿圏と中部圏、弱含む
2021年9月の近畿圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比マイナス1.5%の3230万円となった。大阪府がプラス2.4%で上昇に転じたもの、京都府と兵庫県は大きく下落したため、圏全体としては2ヵ月連続で弱含む結果を示している。
中部圏は、前月比マイナス0.2%の3150万円となり、3ヵ月ぶりに反転下落をマーク。一方、愛知県はプラス2.6%の3392万円で2ヵ月連続の上昇を果たしており、圏全体の価格に岐阜県や三重県の下落が影響している。
福岡県は、前月比プラス1.6%の3251万円となり、3ヵ月連続の上昇を達成。前年同月比も、プラス3.4%となっている。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 9月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatesintiku202109.pdf