中古木造物件の価格を集計し、平均価格を算出
株式会社東京カンテイは、2021年12月9日、同年11月の主要都市圏・主要都市別における中古一戸建て平均価格を発表した。
ここでの「価格」は、敷地面積が100~300平米かつ最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内といった条件を満たす中古木造物件の価格を集計し、その平均価格として算出されたもの。同社は、この「価格」を毎月発表している。
東京都以外が反転下落した首都圏
今回の発表によると、2021年11月の首都圏における中古一戸建て住宅価格は、3653万円となった。前月比ではプラス0.2%となり、2ヵ月連続上昇を果たしている。
都県別に見た場合、東京都は前月比プラス7.3%の5984万円をマークし、2ヵ月連続で大きな上昇を達成。一方、神奈川県はマイナス5.6%の3751万円となり、3ヵ月ぶりに下落へ転じた。千葉県もマイナス3.1%の2483万円、埼玉県もマイナス0.4%の2746万円となり、共に反転下落を示している。
首都圏の動きについて同社は、東京都以外が反転下落していることに注目し、価格は弱含み傾向にあると考察。都の上昇については、目黒区/大田区/世田谷区での高額物件発生が影響したと分析している。
中部圏はプラス19.7%、福岡県はマイナス10.6%
2021年11月の近畿圏における中古一戸建て住宅価格は、前月比プラス0.8%の2598万円となった。主要府県である大阪府と京都府が大きく上昇したことを受けて、圏全体も上昇へ転じている。
中部圏は、前月比プラス19.7%の2628万円と大きな上昇をマーク。前年同月比についても、プラス16.5%と大幅な上昇を果たした。愛知県も前月比17.4%の3335万円となり、上昇へ転じている。
福岡県は、前月比マイナス10.6%の2041万円となり大幅な反転下落を示した。前年同月比についても、マイナス4.3%となっている。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 11月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatecyuko202111.pdf