三幸エステートがオフィスビル相場データを発表
三幸エステートは1月17日、「オフィスマーケット調査月報・オフィスマーケットレポート1月号」を発表した。
全国の賃貸オフィスビルに関する調査結果を、毎月公開しているレポート。1月号は、2021年12月31日時点の市場状況がまとめられている。
都心5区坪当たりの平均賃料は2万8472円
レポートの内、東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の大規模ビルの相場データは、次の通りだった。
坪当たりの平均賃料(共益費込)は、2万8472円。前月の2万8605円から103円のマイナスとなり、4か月連続の下落となった。
募集面積が増加していることに加え、2023年に大量供給が控えていることから、早期のテナント誘致を目的に、家賃条件を緩和する動きが続いてい
る。ただし、募集賃料の下落ペースは鈍化傾向にある。
空室率は3.98%。前月比でプラス0.05ポイントと小幅に上昇。4か月連続で、4%前後の水準で推移している。
在宅勤務による出社率低下を踏まえたオフィス再編に伴う床面積の縮小などが、現空床となっている。
その一方で、テナント側の移転に向けた動きは活発化している。大口の募集床を抱えるビルでは、後継テナントを確保するケースも散見された。潜在空室率も前月比マイナス0.14ポイントと、2か月連続で低下している。
(画像は「オフィスマーケットレポート 東京都心5区 大規模ビル」より)
オフィスマーケットレポート 東京都心5区 大規模ビル - 三幸エステート株式会社
https://www.sanko-e.co.jp/pdf/data/202201_tokyo_om.pdf