付保実績戸数は35.6%増加
住宅金融支援機構は11月29日、リバースモーゲージ型住宅ローン【リ・バース60】の、2022年7月~9月分の利用実績等を公表した。
リ・バース60は、自宅を担保とするリバースモーゲージ型の住宅ローンで、満60歳以上が対象。自宅を担保にすることで月々の返済を利息のみとし、利用者の死亡後に相続人が残債分を一括返済するか、自宅を売却して完済する仕組みのローンである。
発表によると、2022年7月~9月におけるリ・バース60の申請戸数は474戸となり、前年同期比で17.6%増加した。このうち、付保実績戸数は400戸で、同35.6%増加している。取り扱い金融機関数は、同10.7%増の83機関となった。
平均年齢は70歳、平均年収が377万円
2022年7月~9月に【リ・バース60】を申し込んだ人の属性をみると、平均年齢が70歳、平均年収が377万円となっている。
職業は56.8%「年金受給者」で最多。次いで「会社員」が23.2%、「会社役員」が5.7%、「個人経営」が5.1%、「公務員」が3.0%、「パート・アルバイト」が3.0%だった。
使用用途としては「注文住宅」が28.1%だった。次いで「借換え」の23.6%、「新築マンション」21.5%、「戸建リフォーム」の16.7%となっている。
資金計画の平均額は、所要額は3,008万円で、融資額は1,616万円、毎月支払額は3万7,000円だった。
利用タイプでは、ノンリコース型が98.7%、リコース型が1.3%。担保となっている家を売却しても返済額に満たない場合に、差額の返済義務が発生しないノンリコース型を選ぶ人が圧倒的に多い。
(画像はプレスリリースより)
独立行政法人 住宅金融支援機構のプレスリリース
https://www.jhf.go.jp/files/400363570.pdf