月額募集賃料の推移を考察
株式会社東京カンテイは、2025年1月16日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の2024年12月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料を行政区単位で集計し、平米単位に換算した平均額の推移を考察するというもの。同社はこのリリースを毎月発表している。
築古事例の減少で賃料が上昇した千葉県
今回の発表によると、2024年12月の首都圏における分譲マンションの賃料は、3565円/平米となった。前月比ではプラス0.8%となり、6ヵ月ぶりの上昇を果たしている。
都県別で見ると、東京都はプラス0.6%の4146円/平米で6ヵ月ぶりの上昇を達成し、千葉県もプラス2.2%の2046円/平米で続伸をマーク。一方、神奈川県はマイナス1.2%の2684円/平米、埼玉県はマイナス1.4%の2186円/平米で、共に下落傾向を示した。
首都圏の動きについて同社は、千葉県の上昇は築古事例の減少が要因と考察。また、神奈川県と埼玉県の下落傾向は築浅事例の減少が影響した可能性を指摘している。
正味トレンド自体は堅調な近畿圏
2024年12月の近畿圏における分譲マンション賃料は、前月比マイナス0.5%の2313円/平米となった。同圏では、主要エリアの大阪府と兵庫県が共に下落。ただし同社は、両エリアの正味トレンド自体は堅調であることにも注目している。
中部圏は、前月比プラス2.5%の2033円/平米となった。主要エリアの愛知県もプラス1.9%の2079円/平米で、2ヵ月ぶりの上昇を達成している。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 2024年12月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202412.pdf